最初に酒の洗礼を受けた日

昔々彼女の家に行ったとき

ーお前いくつ?ー

(21です。)

ー本当か? 直美(彼女、大学2年、20才)より上か、まだ子供の顔じゃん。ー

(大学3年だったが、童顔で高校生に見られていた。)

ーゴルフやるか?ー

(しません。)

ー野球は?ー

(少しは。)

ーじゃあ、まあ飯でも食っていけ。ー

 

ということで、食事を御馳走になった。

食品会社の娘だったが、親は築地で魚市場もやっていて、煮魚の料理がとても美味しかった。

 

そのあと酒類を薦められて、あれこれチャンポンで呑まされた。

ーこれぐらい飲めなきゃあ男じゃないぞ!ー

ほとんどグロッキーになった。

 

彼女が、パパ呑めないんだから、これ以上すすめてはダメよ、と何回か言ってくれやっと解放された。

(吐くほど呑んで、これが酒席で大人相手の対応をした最初だった。)