素人(しろうと)の描いた絵画を売った


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絵画の世界も奥が深い。

 

実は絵が好きで、自分でも暇なとき描いた。

自社ビルを所有していた時、1階のレストランの奥のホールに、他の一般人やセミプロみたいな画家の作品と一緒に展示した。

 

レストランの奥は催事場をやっていて、外国から持ってきた変わった作品というか(安い)美術品をおいたり、ディスカウントショップのようなこともやって、ここはそこそこ現金を稼いでいた。

レストランより、稼ぎは良かった。

 

絵画にも、価格を付けていたので、売れることもあった。

 

私の作品も少し売れたが、私の売れた作品は全部、なぜか動物(特に子犬)を描いた作品。

 

パステル画、油絵、何ででも描いてみたが、会社経営が主体の私は、時間がない。

 

結局十数枚描いてやめてしまった。

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一般人やセミプロの人たちが持ち込む作品で、よく売れたのは、現代アート的な抽象画。

 

しかし売れないものも当然あり、3ヵ月も売れないと持ち帰ってもらった。

 

セミプロであるから、本格的な画家の作品で数十万円とかいう価格帯のものはなく、油絵でも最高値で10万円。

価格は作者と協議して、当社担当者が決めていた。

 

しかし、40代サラリーマンの人で、プロ並みに上手い方がいて、この人の抽象画は時々売れた。

 

この人は、本人が言うには、印刷会社に勤続15年の貧乏サラリーマン。

.......売って頂けるので、生活の足しや小遣いになっています。........

と言っていた。

 

ビルを売ってしまった私は、この人は今、どこに作品を持っていってるのだろうと、つい考えてしまった。

 

(画像はクレーの作品で、本文とは無関係です。)