強引な建築家 よってたかって仕上げた建築物


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☆...一見ヨーロッパ風の建物。
もちろん東京駅。


元の設計者がイギリス ロンドン大学に留学していた辰野金吾という明治大正に活躍した設計家。


辰野金吾はイギリス留学中、ロンドン大学だけでなく、バージェス建築事務所というところでも学んでいる。


☆...辰野は、日本銀行、東京駅、国会議事堂の3つの建物は絶対自分で設計したいと思っていた。
そして日銀、東京駅は仕上げ、国会議事堂も辰野に指名は来なかったが、強引にでも自分が設計してやろうと思っていたらしい。
ところが取り掛かる前に病死してしまった。

☆...結局国会議事堂は多数の設計士がよってたかって仕上げたという。



☆...ディズニーランドなどは当然ひとりの建築士ではない。
カヌー探検家としても有名なビーバーブラザーズ(スプラッシュマウンテンを作った)他多数の建築関係者が関わっている。



☆...都庁の場合、知っている方も多いと思うが、丹下健三と武藤清による設計。


☆...都庁ビルの外国人の評判はいい。
1980年代の成長経済時代の産物。高さは現在日本で7番目。

カッコいい(ロシア人、マレーシア人、スエーデン人)
頑丈そう(イギリス人)
現代的(タイ人、ロシア人)
落ち着く建物と言った台湾人もいる。


しかし完成後既に30年。
漏水などの問題が出始め、改修工事は莫大な費用がかかるという。
1990年に1500億円をかけた建物。バブル期のランドマーク。
コロナの今の時代に改修は難しい。

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(単純な高層ビルの時代は終わるか)


☆...これからの時代は、新しい素材を使い、地震に強い、改修が容易、価格が安く仕上がる、この3要素を満たす建物が有用。