世界最高額の現金を盗んだ男たち

1991年9月1日スイス、チューリッヒのフラウミュンスター郵便局に、現金輸送の制服を来た5人の男たちが入ってきた。郵便局員は、輸送関係者と思い局内に入れた。

5人は早くワゴン車に大量の現金を積もうと、銀行員にピストルを突きつけ、あっという間に5300万フラン(約64億円)を車に積み逃走。あまりに現金が大量で、2袋は銀行に残したまま。
(実は突きつけたピストルは、本物そっくりのモデルガン)


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(うまくやったわね!)


警察は直後から捜査を開始した。
行内カメラは今のように鮮明でなく、広角についていなかった上に、背中しか写っていない。犯人を完全に特定できず、警察は間違って別の人間を逮捕したりのミスをおかした。


その頃5人は金を山分けして、あちこちに飛んでいた。
犯人の国籍はスイス、イタリア、スペイン、チュニジアレバノンとバラバラ。


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(遊びまくろうぜ! )


ある男は、女とミラノに行って散財放題。
ブランド品を買う、高級ホテルで楽しむ。
別の男は高級車を手に入れ、ドライブ三昧。
スペインに行った男は豪邸を買い、これからのんびりというところだった。


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(.....こんな強盗とお友達になっていて、1億くらい
もらっておけば良かったね.....)


しかしスイスの警察も、バカにされたままは終わらない。
犯人の一人ドメニコシラーノが、犯行前銀行近くのコーヒーショップでコーヒーを飲んでいたことを突き止め、ドメニコのDNA検出に成功する。

警察は犯行の手際の良さから、郵便局内部に手引きした者がいることも疑った。

そしてついに関係ある18人の尋問を開始。次々に逮捕が始まった。



犯人たちは犯行に使った車を焼き棄てようとした。
しかしバカなことに、消防署が近くにあることを知らず、消防署に消し止められてしまった。

犯人たちは逃走したが、そこには犯人たちの指紋だらけの(現金を入れていた)空のダンボール箱が残っていた。



万事休す。

犯人たちは全員捕まり、全員禁固5~6年の刑に。
やたら短い刑期なのは、誰一人怪我人を出していないからか?


警察は金も32億円は回収したが、残りの半分32億円は、犯人たちも口を割らず、消えたまんま。

愛人に渡したか、ドラ息子にあげたか、どこかに埋めてあるか?
どちらにしても32億円もの金、警察が犯人逮捕までの事件から10日の間に、使いきったり出来ない。