会社のレストランを自分の家の台所にしていた店員
これはホントにふざけた話、腹が立って笑えるような話。
私はレストランは大小幾つか経営した経験がある。大型レストランから、ビル内の中型レストランまで。
一番儲けたのは、校外型の大型レストラン。
数千坪の敷地に駐車場を広くとり、その奥にレストランの建物を東西に長く建てる。
我々のレストランは、アウトレットモールのように他社と一緒にはやらなかった。というより、我社は、他者、他社と組んでやったことはない。
私は大卒直後から事業を始めたが、
(父親がそうしていたので)他社と共同でやることはなかった。
共同経営で、相手に負債があると、それがこちらまで圧迫して、共倒れになったなんて話はよく耳にした。
我々が成功した校外型レストランのパターンは
街中混雑地に建てない
周囲数キロにレストランがあるところに建てない
住宅が近いところに建てない
道路が直線コースには建てない
森の中に建てる
大きなカーブの頂点に建てる
交通量が多い国道沿いに建てる
敷地は1000㎡以上とる
多分これを読んで解らないのは、なんで森の中、なんでカーブということ。
森の中、というのは絶対的に目立つから。
カーブの頂点も、双方向から突き当たりに見えるから。
......ところで、話がそれてしまった
元に戻ろう....
笑えるほど腹の立つ話
この話は校外型大型レストランの話ではなく、自社ビル内1階でやっていた中型レストランでの話。
私の従業員で一番多かったのは、各地の事業を統轄コントロールする本社事務系職員。
事務系、営業系はビルの2,3階で業務を行い、1階でレストランを行っていたことがあった。
ある日
私は仕事が遅くなって、午後9時前に事務所を出て、車に乗り込もうとしているとき、1階奥にライトがついているのが見えた。
レストランは閉まっている時間なのに?
と思ってレストランにはいっていくと、店員のひとりが厨房で一生懸命折り箱を数個並べ料理を作っていた。
えっ?
レストランは終了しているのに何やっているんだろう?
店員は社長が来たことに、超驚いた表情! そして、
ーすみません、すみませんー
とすみませんの連呼。
聞いてみると.....
レストランの材料で一生懸命、今夜の自分の家族の食事、その上、翌日の家族全員の弁当まで作っていた、ということだった。
(もちろんこの店員は即刻解雇した)