ごまかす社員、ごまかされない会社
現金のbusinessをやっていると、十数店舗に役員や店長がつねに居るわけではないから、売上げの一部をポケットに入れる従業員がいないとも限らない。
(平成初中期で、この頃カードで買う人はほとんどいなかった。)
そこで会社は従業員に誤魔化されないように、あらゆる方策を考えた。
1.商品は500円パッケージ、1000パッケージの2種類。
店に送るパッケージの数で売上げが分かる。
2.売上げと原材料使用量は比例するので、その店の使用量で売上げが分かる。
3.カメラをつける。
4.役員、上司がいきなり行く。(特に終業時間の売上げチェックの時間に)
実はこの中で1番効果あったと思われるのは、3.のカメラ。
どう考えても、1.でハッキリ分かるわけであるが、これはけっこう面倒。なぜなら、毎日売れる数は1000個ぴったりということはなく、957個とか1319個とか不定期数。その上パッケージは、その店舗に1週間とか10日に1回、10000個とか、20000個という単位で、メーカーから直接送られる。伝票が本社に来るのは、また何日か後。
結局、月単位くらいでチェックするのがやっと。(しかしこれは時々やっており、役立った。)
2.もやっていた。
これは従業員がポケットに入れるのを防ぐことは、カメラ設置でなくなっていたので、各店が原材料を無駄遣いしてないかどうかを確認するのに役立った。
原材料の無駄遣いは、無意識でやっているのが多く、これは従業員教育で徹底した。
この2.に関しては、ドライブスルーを中止売却するまで統計はとっていた。
効果の順から言うと
3. 4. 1. 2.
という感じだ。
従業員の横領は実は明確になったのは1回だけ。彼の横領は、本人は10万円と言っていたが、実際は12万、13万かも分からない。(それ以上は、チェック機能で無理。)当然彼は解雇。
しかし横領をするような社員は、見付けるのが大変なくらいで、実際は良い社員が圧倒的だった。
社員を疑うために統計をとったのが主ではなく、統計は売上げ、利益の動向を一瞬でわかるようにするためであった。