政治家にキャッシュを渡した実業家

もうかなり前の先輩実業家の話。

河井前法務大臣のように、公職選挙法違反とわかっていて、堂々とキャッシュを配る議員もいたなんて、これはスゴい!  というか河井さん、あれだけ数十名にも配って、バレないなんて思っていたのだろうか?

 

法務大臣で法務行政の元締めの立場にあって、こんなことをするのは、この人ちょっと大事なところがヌケている頭の人か、今までたびたびこんなことをやって習慣化していた人なのか?

 

今は人の口に戸は立てられない、相手が誰であれ、誰でもよく喋る人が多い。

 

ところがこの先輩実業家、お金を渡した方だけど、当時は一切、誰にもしゃべらなかったとのこと。もう既に十数年経っているから、賄賂罪(時効3年)、収賄罪(時効5年)共に成立しない。

 

先輩実業家、ある親しい国会議員に、どうしても地域事業化の許可がおりないことがあって、資料を持参、依頼した。

ー先生何とかなりません?ー

議員は資料に簡単に目を通して

ーこれ、すぐいくよ! OK !ー

簡単に言うけど、本当かな? と思った。

ところが、翌日議員から電話があって、○○市(事業化の地域)の市長に会ってきて、と言われた。

その市長にアポイントをとって、資料を持って会いに行った。

広い応接室に通され、市長と秘書、担当部長が出てきた。

ー先生(議員)から聞いております。すぐやりますから、直接私の秘書に渡しておいてください。ー

 

そのわずか1週間後、秘書から電話があって、

ー許可おりましたから、書類取りに来て下さい。ー

 

えっ!! 本当にびっくりした。

なぜなら、その事業家の会社の担当者が、いくら市役所の窓口で交渉しても、書類を作成し直しても、許可がおりなくて困っていた案件だったから。

 

そのあと議員の応接で1対1で会って、たっぷりお礼をしたことは言うまでもない。(今こんなことをすると逮捕されます。)