憂鬱なリリーフ
今日もグラウンド、1番到着かと思ったら、なんともう岡本選手がきていた。
外野をランニングしている。
目があって会釈した。
高梨もついて走ることにした。
岡本選手、体がでかい(高梨より10cm背が高く、体重は13kg重い)のに以外と早く走る。スタミナあるんだ。
岡本は、高梨より5才も下だったが、ジャイアンツでは先輩。しかもジャイアンツでは、断トツのホームランバッター。打点もトップのチーム最大の貢献者。
だから岡本にもさん付けで呼ぶ。勿論岡本からもさん付け。
どの選手にもランニングがメニューの中心にあるのは、打っても、守っても、投げても、どんな体制になっても、体の軸が安定するため。
下半身が安定することで、絶妙の投球もできる。
しかし今日の先発は田口。いつ出番が来るだろう。
田口の調子にもよる。
6回リリーフなら、自分は7回か8回、どうせ1イニング。
田口が7回まで押さえたら、私は出番ないだろう。高木さんもいるし、9回は中川に決まっている。
そんなことを考えながら走っていたら、選手がかなり入ってきた。岡本選手はバッテイングゲージに入った。
先発が早めに崩れることもある。出番はいつか分からない。中川のような最後を締めれば良い、というのなら準備のタイミングもわかるが。
どうしても今年20ホールドは奪って、年俸を3000万円くらい上げたい。もう28才、何時まで投げれるか分からない。
(ここまで創作)
高梨雄平
1992.7.13生まれ。
埼玉県川越市出身。
川越東高校、早稲田大学卒。
川越東高校卒の、初めてのプロ野球選手。
変則サイドスローの投手で、球がいつ出てくるか、どっから投げくるのか、分かりづらいかわった投手。
楽天では2018年に投手では最多試合出場、16ホールド、2019年に14ホールドを上げている。
リリーフ投手は先発投手と違って報酬が低い。しかし、毎日球場入り。いつでも登板できるよう準備。並大抵ではない。