ANAはこの方法で再建する
数年前まで、月数回もANAを利用していることもあった。
しかしコロナ禍になってから利用ゼロ。
国際便も90%マイナスはきつい。
このままでは、ジリジリ首を絞められているようなもの。
倒産へまっしぐら。
何しろ1年で利益が200億円ちょっとの企業が、コロナ数ヵ月で、赤字5000億円以上。
ANA社長の発言は、
経営方向の転換、コストカット、社員の出向。
しかしこれでも甘い。
益々追い詰められる。
きつい言い方だが、今の状態でやっていかれるくらいに、
80%以上の社員の解雇。
大型ジェット、全て売却。
100乗り前後の小型ジェットだけにする。
新方向の国内ツアーなど、面白い新企画を考える。
全ての取引銀行に、債権カットをしてもらう。
支払いはリスケジュールする。
(カッコいいことを考えず、銀行には頭を下げて、つきあってもらう。)
海外の航空会社は、大型ジェットをレストランに改造して営業している会社もあるそうだが、これはやめた方がいい。
今の日本の食品原価率から換算すると、利益は殆ど出ない。
何種類ものレストランをやってみたから分かる。
改造費を計算すると、相当な赤字になることもある。
ANAが利益を出す新規事業をやるためには、事業経験のある有能なCEOを雇い、利益率の高い事業を行うこと。
数社私は事業形態(会社)を持っていて、各社に責任者や社長を雇っていたが、雇用した大抵の社長は、薄利の事業でもやろうとした。
薄利は私が言って中止し、同じ仕事でも粗利の大きい仕事に切り変えた。
担当部員、事務員、諸経費の出費を考えると、薄利はきつい。
薄利でやって良いのは、右左(みぎひだり)利益が出ること。
例えば5000万円投資して、ひと月で300万円、400万円の利益が出るとか。
ANAもこれから新規事業を始めるというのは、難易度が高い。経験がない場合、不要な経費を使ったり、的はずれな方向に進む場合もある。
1番良いのは、長い経験のある今やっていること。顧客が少なくなっても、この経験から、利益のバリエーションが幾つか考えられるはず。経験はミスを少なくし、良い方向への修正が容易。