ショートカットは金持ちへの道 Spare no effort to take shortcuts
様々な事業をやっていた関係で、中小企業のコンサルタントの経験がある。
中堅製造メーカーの社長を以前から知っていて、新企画のヘルストレーニングの商品の価格設定の相談を受けた。
その商品の製造原価は1台約11万円。
社長の考える売価は40万円。
この売価には代理店のマージンが大きく50%
つまり社長の会社は1台20万円の受取りで、9万円の粗利益。
製品は面白くヘルスケアになるが、これはどう見ても高いと思い、22,3万円が限界じゃないか、と言った。出来れば20万円を切る198000円とか。製品製造努力をして原価を目一杯下げるとか。
しかし社長は自分の考えを通し、40万円を少し切る398000円で販売。
.....結果は、トレーニングジムに少数売れただけで、見事に惨敗。
それから1年。
同様の製品を、ネーム変更、素材を変え軽量化、カラフルに4色🟥🟦🟨🟩造り、原価も7万円に押さえた。
売値は私も最初考えた198000円。何と半分になった。
VISAと提携、月々少額支払いも。
代理店のマージンは40%以内に設定。
今度はかなり売行き好調。
それでも会社の粗利益は1台5万円ある。
つまり9万円の利益で1000個売るか、5万円の利益で10000売るか。単純計算で9000万円の粗利は5億円の粗利に変わる。
最初からそうしていれば良いものを。
造り直しの研究開発に要した1年間に経費は1~2億円は必要だったはず。
中小企業の社長は、意見は聞いてくるが、自分の考えを実行の方が多い。
(落合博満の打法はショートカット打法と言われるが、豪腕大谷翔平は何打法か?)
考え固執、遠回りは、どんな企業、どんな個人事業主にとっても禁物。
企業内部のショートカットも常時意識した経営をする、それが利益アップの原則。