多くを失なったら、多くを得る可能性

人は殆ど誰も、多くの大小の失敗を重ねて生きている。もちろん成功も重ねている。
成功が大きいほど、失敗も大きい場合もある。

中には、失敗は少なく、成功の大きい人もいる。
楽天三木谷浩史さん(55)、ソフトバンク孫正義さん(63)などは成功者の典型。



失敗をすると、その行為の欠点を考える。
サラリーマンではなく、大卒後起業した私は、起業数年間はほぼ100%うまくいった。
しかしそれが間違いの元だった。

僅か20数才で、年間数億円の売上で、周囲にチヤホヤ。
小規模ながらうまくいったのは、長年経営で成功している人達と同じではなく、単なる偶然、バブルの落し子。
22才から始めた事業は、29才で行き詰まった。


多額の借金。
五里霧中の経営方針。
10名の給料を払えば、自分の報酬はない状態。

この暗いトンネルを抜け出すのに5年もかかった。

ただ
△不動産を所有していた。
△銀行は拝み倒した。
△顧客と先輩が資金を協力してくれた。
のが救いだった。


この失敗を元に、次は遥かに大きな賭けに打って出た。

数多くの業種の事業化、数十億円の借金。
Yahooに300ページのネットスペース。
まるで失敗をしたことを忘れたかのように。
もちろん失敗の分析、反省は多少していた。


この成功はリーマンショックまで、20年以上続いた。
リーマンショックは自分にとってコロナのバイオハザード以上のショック。


好事魔多し。数多くの事業が黒字であったが、買っている不動産、例えば10億円の不動産が2~3億円までプライスダウン(下落)したのには、今までのどんな事業経験も役立たなかった。



サラリーマンは幾らにしろ、つねにプラスの報酬がある。
事業家の法人格は、プラスマイナスが圧倒的に激しい。
しかし事業家は、基本的に事業しかやらない。


事業経験を重ねる事は、おかしなことに経営の知識だけでなく、人生の機微まで教えてくれる。
特に失敗の経験から学ぶことは多数。

△失敗時の心理状態
△人間関係の大切さ
△継続の重要性
△ライフサイエンス(知識)
△守るべきルール
△健康の重要性
△金持ちのアイデンティティ

これ以外にも失敗のたびに学ぶことはあった。

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(若くして亡くなった女優。もし早く
から根気よく検査を受けていたら。)


しかし失敗は、(失敗の分析によって)失敗時より上のステップに上れる。
次は成功のパーセンテージが上昇する。
1000万円しか稼げなかったものが、1億円にも、10億円にもなる場合もある。

失敗をいつまでも悔いることはない。
大切なのは、失敗の原因を細部まで分析、次の成功の為の知識の拡充。