宇和海の島を買った

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愛媛空港から南に2時間ちょっと走ると、宿毛(すくも)という小さな街に着く。この島沖ノ島は、ここから直ぐの距離にあると思ったが、フエリーに乗ると約60分もかかった。

 

実はこの島の中腹に、3100坪の平坦な別荘地に出来る土地がある、だから買ってほしい、ということだった。

 

この案件を持ってきたのは、愛媛を中心に四国の全県の取引をやっている松山市の小さな不動産屋のおじさんだった。

伊豆、紀伊半島日本海石川福井、九州、四国と、こういう変わった物件の案件をもってくるおじさんがいて、日本列島トータルすると、こういうおじさんは約20名くらいいた。

1番多く買ったおじさんは、多分その人ひとりから70件ぐらいは買ってあげたと思う。

 

この島の土地は、四国のおじいさんお薦めと言うわけではないが、ここの所有者が、どうしてもお金が必要なことがあって、買って欲しいということだった。(こういう要望の案件、全国からけっこうきた。)

 

価格は500万円ということだった。

私は当社が買う値段としては、高いと思った。

実はこの頃、このような物件、これくらいの価格はしていた。(コロナで壊滅的な2020年の今と違って、十数年も前、日本はもっと元気だった。)

 

私はこの島について

ーフエリーでいく時間がちょっとかかる、それにフエリーが小さくて揺れるー

ー人口100人、60戸位で、殆ど店もないー

のが心配だった。

島の大きさは、南北5.8km、東西3.5km。そこそこの大きさはあった。


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しかしこの島、物件

○フイッシングのメッカ

シュノーケリングも出来る

○現地からの眺めが超素晴らしい

○主な集落から近い

○実はこの宇和海周辺には数ヵ所物件を持っていた

などの理由から、価格が400万円なら買ってもいい、と言った。

相手はOKで、相手の希望ですぐ契約した。

 

ところでこの島の物件(別荘地)、若干の整地で売りに出したが、案内が不便で、営業部員は行きたがらないし、なかなか売れなかった。

 

売れたのは約1年半後。買ったのは、ここに良く行っている、なんと愛媛松山の釣り人だった。ここに別荘を建てて、ゆっくり釣りを楽しむのだろうか?

 

ところで当社のこの物件での利益は

我々の交通費、営業部員のマージン、買入時の手数料、事務手数料等を引くと、僅か30万円だった。