美人のために刑務所に入った弁護士(2)

大きな問題の出現とは

美人の彼女の妊娠が発覚したこと。

 

彼女は産むと言うし、結婚できるものと思っている。

弁護士も、後に引けない。もう産む以外ない。妻に離婚してもらう以外ない。

 

彼女は今だに、弁護士は独身だと思っている。弁護士が既婚者であることを告白していないから。これ以外の自分の状況もいっさい話していない。

 

しかし出産となると、彼女も両親や兄弟姉妹に話すだろう。

彼女の兄弟姉妹は3人。兄、姉、妹。彼女の両親はこの時60才過ぎだった。

 

結局バレる日がきた。

元々彼女は、疑ったり、探ったりする性格ではなかった。

看護士をしながら、レストランでもバイトし、英語も勉強しているという頑張り屋だった。

しかしお腹に子供がいるとなると、弁護士のことをもっと知りたかった。

 

彼女も限界が来て、弁護士の合同事務所に電話した。出たのは、別の弁護士だった。

その弁護士は、彼女の丁寧な対応に

ー○○弁護士、奧さんいますよー

っとポロっと言ってしまった。

彼女は疑心暗鬼に??....お腹には赤ん坊もいる....

 

その夜、彼女は問い詰めた。

弁護士は白状した。

奧さんと別れて、彼女と結婚するとも言った。

それで彼女は少し落ち着いた。

 

少し狭かったが、彼女が心配だったので、最近借りた目黒のマンションに、2人で住むことにした。

 

しかし、2人は結婚出来ない状況になった。

弁護士が奧さんをいくら口説こうとしても、奧さんは絶対No !!

ある財産を全部渡すと言ってもNo !

永久に離婚しないと言う。

 

弁護士の懐状態は、かなり厳しい状況だった。

田園調布に住宅を購入のとき、全貯金2000万円をはたいた。

それに今後、毎月田園調布の家への約25万円のローンの支払い。彼女と住むマンションの家賃13万円。

その他2家族の生活費。かなりの費用がかかる。

彼女と住むマンションにも、敷金権利金、家具代等、手元にあった現金約300万円を使い、貯金は殆どzero。

 

...彼女は入籍出来ないという不安定な立場で、不満を漏らしながらも、何とか我慢してくれた。

数ヵ月後、子供は無事出産。

弁護士はあっちの家族、こっちの家族に文句を言われながら、何とか1年が過ぎた。

(続く)